だいぶ空いてしまいましたが、上位チームの戦力分析ということで今回はイースト3位のPhiladelphia 76ersをピックアップしたいと思います。
スタッツ、毎日のハイライト、それからNBA2K評価を基に独自の分析を行いたいと思います。
若干プレイオフのネタバレも入っておりますので、まだ試合を見てない方は是非
そちらを見てからご覧ください。
ポジション | 名前 | 身長 | 2K Rating | 平均得点 | 平均リバウンド | 平均アシスト |
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PG | B. Simmons | 208cm | 85 | 15.8 | 8.1 | 8.2 |
SG | J.J. Redick | 193cm | 80 | 17.1 | 2.5 | 3 |
SF | R. Covington | 206cm | 78 | 12.6 | 5.4 | 2 |
PF | D. Saric | 208cm | 80 | 14.6 | 6.7 | 2.6 |
C | J. Embiid | 219cm | 91 | 22.9 | 11 | 3.2 |
PG | M. Fultz | 193cm | 77 | 7.1 | 3.1 | 3.8 |
SG | M. Belinelli | 196cm | 78 | 13.6 | 1.8 | 1.6 |
PF | E. Ilyasova | 208cm | 77 | 10.8 | 6.7 | 1.7 |
PF | A. Johnson | 206cm | 75 | 4.6 | 4.5 | 1.6 |
C | R. Holmes | 208cm | 75 | 6.5 | 4.4 | 1.3 |
PG | T.J. Mcconnell | 188cm | 75 | 6.3 | 3 | 4 |
SF | J. Anderson | 198cm | 73 | 6.2 | 2.4 | 0.7 |
SG | T. Luwawu-Cabarrot | 198cm | 70 | 5.8 | 1.4 | 1 |
SF | F. Korkmaz | 201cm | 69 | 1.6 | 0.8 | 0.3 |
PG | J. Bayless | 191cm | 69 | 7.9 | 2.1 | 1.4 |
76ersの合言葉は何と言っても“Trust the Process”(向上の過程を信じろ)。そんな彼らにとって今年は一味も二味も違うシーズンとなりました。勝率5割越えは2010-2011年シーズン以来、プレイオフ進出も実に6年ぶり。シーズン平均リバウンド数ではリーグトップ、平均アシスト数ではウォーリアーズに次ぎ第2位と大躍進を遂げ、52勝という勝ち星はあの王者キャブスを上回るほど。いやー見違えましたね、シクサーズ!
そんなシクサーズ、ここまでの道のりはご存知の通り苦悩の連発でした。13年に6位指名をしたナーレンズ・ノエルはオフェンス力が向上せず、チームは16年途中に放出を決意。14年にドラフト3位で獲得した大物エンビートは膝のケガで2シーズン全休。15年に獲得したオカフォーは能力は高く、ルーキーシーズンには平均21.0得点を記録しながらも、細かいケガと素行の悪さが目立ち徐々にローテーション外へ。16年に獲得したドラ1位のプリンスことベン・シモンズは足首の骨折でこれまた初シーズン全休。そして今年のドラ1位ことマーケル・フルツも肩のケガでこれまたほぼほぼシーズン全休と、まるで呪われているような3~4シーズンだったかと思います。
そんな彼らが今期に入り遂に本領を発揮。シーズン終盤には16連勝を記録し、2月以降の成績はなんと28勝6敗。エンビートは実質ナンバー1センターの座に近く、シモンズは第二のレブロンを彷彿させる活躍ぶりでトリプルダブルを連発、ROYも確実視されています。シーズン最終戦にはフルツが史上最年少トリプルダブルを達成し、ドラ1位の意地を見せてくれました。14年に獲得した掘り出し物のサリッチは安定した活躍を見せ、レディック、カヴィントンに加え、シーズン途中に獲得した強力なシューターのベリネリとイリヤソバはもはやラストピーズ並みの活躍を続けております。
スタメン平均身長は206.8cmとリーグ最大ながら、スリーポイント成功数でウォーリアーズを上回るほどオールマイティなチームに成長したシクサーズは、もはやチャンピオンリングに手の届く存在へと近づきつつあります。
そんなシクサーズ、今シーズンは果たしてどれほど進めるでしょうか。プレイオフ第二ラウンドで現在セルツと対戦中ですが、第一戦は今シリーズ大活躍中のローゼィアの勢いを止められず、117-101と敗戦。私は4勝1敗レベルでシクサーズが勝つと踏んでいたシリーズなのですが、今季のボストンはケガに泣きながらも本当に強いですね。カイリーとヘイワードが戻る来期が非常に楽しみです!と、話が少し逸れましたが、地力で勝るシクサーズは第二戦以降、しっかりと対策を練ってくることでしょう。米国の優勝予想サイトでも東ではラプターズに続く2番手優勝候補として名前を挙げられているほど。個人的には是非カンファレンスファイナルでキャブスと当たるシクサーズを見てみたいです(どちらかと言うとキャブスの方が勝ち上がれるか心配ですけど・・・)。来期はシモンズにスリーポイントが加わり、メンバーを引き留めるのを最優先しながらもウイングのストッパーを1枚追加できると非の打ちどころのないチームになるでしょうね。このレベルではじめて、ウォーリアーズ、ロケッツに並べる気がします。
今季に早くもファイナルへの挑戦権を手に入れるか、経験浅く第二ラウンド敗退か、非常に見物なシクサーズから目が離せません。
そんな彼らと対戦中のボストンセルティックス。次回は彼らの戦力分析を行いたいと思います!